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クロツラヘラサギ の繁殖地と越冬地の国際交流が開催されました
Read in English 日本クロツラヘラサギネットワーク代表 高野茂樹 日本クロツラヘラサギネットワークは、鹿島市と共催で、11月8日に、クロツラヘラサギイベントを開催しました。クロツラヘラサギの繁殖地の韓国と、越冬地の鹿島の、渡り鳥の国際交流です。 午前のパートは、鹿島市長と、韓国で保護や啓発活動をしている3人が講演しました。 午後のパートは、新しいラムサールサイトになった「肥前鹿島干潟」で、弁当を食べて、クロツラヘラサギやツルを観察しました。 最後のパートは、参加者全員で韓国の人々へ「一緒にクロツラヘラサギを守りましょう」という手紙を書きました。そして、韓国から運ばれて来た大きなバナーへ越冬地からのメッセージを書き込みました。 私たちは韓国の人々と協力してクロツラヘラサギを守ることを約束しました。 とても有意義な、クロツラヘラサギを通じた国際交流の一日になりました。
国内発信ツールとしてのEAAFPニュースレター
Read in English by EAAFP Secretariat EAAFPのニュースレターは2015年1月から毎月発行されています。EAAF内の渡り鳥に関するニュース、EAAFPのパートナーや作業部会・特別委員会からの活動報告、会議予定などが主なトピックです。 ニュースレターは、2015年7月号よりバードライフ・インターナショナル東京により日本語に翻訳され、EAAFPについての国内向け情報発信に利用されています。訳を始められたバードライフ・インターナショナル東京の澤祐介さんにお話をうかがいました。 なぜEAAFPのニュースレターを訳し始められたのですか? 日本には、EAAFPの国内実施に携わる主要な関係者が集まり意見交換を行う国内連絡会があります。昨年の連絡会において、EAAFPの活動やEAAFPそのものの国内認知度を高めるため、ニュースレターの目次を和訳して国内向けに発信することが重要だとの意見が出されました。ポイントは、和訳するのは基本的に目次だけでいいという点です。国内連絡会では、英語が苦手な日本人も多いが全ての記事を和訳するのは大きな労力がかかり実施が困難であること、興味がある分野の記事については英語でも読もうとするはずであることが議論され、情報の入り口となる目次だけ訳せばよいとの結論に至りました。これを受けて、国内事務局を担っているバードライフ東京で、自主的に翻訳を始めたものです。 国内ではどのように発信されているのですか? バードライフインターナショナル東京のホームページに掲載します。また、日本にはガンカモ類、シギ・チドリ類、ツル類を対象とする国内ネットワークがあり、該当するフライウェイサイトの管理者や調査者などが参加する各ネットワークの情報交換用メーリングリストがあるのですが、それぞれに案内していただくよう、国内コーディネーターの方にお願いしています。 和訳版を作るときにどのような工夫をされていますか? 日本語版では、ニュースレターのはじめに「トピック」として、日本に関連の深い記事をリストアップしています。また、私たちBirdlife Internationalが特に力を入れてきたヒガシシナアジサシの保全についての記事(8月号)など、全文を訳したものもあります。また、最近バードライフ・インターナショナル東京のFacebookページ(日本語)を開設しましたので、ここでもEAAFPニュースレター日本語目次のお知らせをあげていこうと考えています。 澤さん、ありがとうございました。 他の国でも、翻訳などニュースレターを国内向けに活用されている例があれば、事務局までぜひお知らせください。
EAAFP e-Newsletter as a tool to raise awareness on the
Read in Japanese (???) by EAAFP Secretariat EAAFP’s newsletter has been produced monthly since January 2015. The topics are mainly…
「春が来た!」マラソンバードたちの旅
by 安村茂樹, WWF Japan WWF Japan 自然保護室の安村です。 春が来ました! といっても、日本の話ではありません。 こちらとは季節が逆の南半球、ニュージーランドの話です。 先日、ニュージーランドのメディアで、そんな南半球の季節感じさせる記事が紹介されていました。 渡り鳥であるオオソリハシシギは、毎年この時期、一週間以上かけて、冬の厳しいアラスカから1万キロ以上の距離を飛び、この地にやってきます。 通称「マラソンバード」とも呼ばれるこの鳥たちは、地元では春の到来を告げてくれる「使者」だそう。 暖かいこの場所で、オオソリハシシギは食べに食べて栄養を蓄え、次の旅までに体重を2倍にします。 そして来年3月、中国や韓国の黄海沿岸、また日本の干潟へと飛んで来て数週間を過ごし、また繁殖地のアラスカへと旅立ってゆくのです。 毎年繰り返される渡り鳥のこうした営みは、ついつい見過ごされがちですが、遠く離れた外国から季節を運んでくる使者を迎え、楽しむことは、とても贅沢なことではないでしょうか。 そんな鳥たちは今、さまざまな環境問題によって脅かされています。特に深刻なのが、干潟など沿岸の湿地の開発。 彼らを守るためには、こうした「渡り」がつなぐ各国の中継地や繁殖地、越冬地にあたる湿地の自然を保全しなくてはなりません。 そして、この鳥たちを守る世界の人々もまた、つながりを持って取り組みを続けています。 私たちもその一員として、東アジアの湿地と渡り鳥の保全を目指しながら、彼らが来年、南半球から日本に春を告げに来てくれるのを、楽しみにしたいと思います。 保全活動へのご支援をぜひお願いします!…
太平洋で漁船から漁業監視員が居なくなった
Read in English 報告者:Rory Crawford 原文はこちら 9月10日以来アメリカ人の漁業監視員キース・デービスがペルー沿岸沖でパナマ船籍の船から行方不明になりました。 キースの姿が最後に見られたのは現地時間の14時50分で、漁船から漁獲物を受け取り、加工や販売のために陸に運ぶ積み替え用の船‘ビクトリア168号’に乗船していた時でした。この船は16時05分にバヌアツ船籍の台湾漁船「Chung Kuo818号」から魚の移し替えを終了しましたが、キースは監視員の標準職務の一つである積み替え書類を有効なものにするための署名を行った様子が見られていません。 この時点でキース探索が開始され、ペルーとエクアドル両国の沿岸警備隊にも通知されました。米国沿岸警備隊にもキースの雇用者MARG社から通知され、彼らは捜索・救助活動が終了した、キースが行方不明になったことが報告されて以後の72時間後まで活動を支援しました。それに続いて「ビクトリア168号」にはパナマの港への入港が命じられ、同船は9月20日に到着し、現在捜査員による査察が行われています。 キースのような漁業監視員は水産資源を守り、海鳥、ウミガメ類、海洋性哺乳動物などの目的外の獲物を含む漁業による「巻き添え被害」の査定で私たちを助ける重要な役割を担っています。彼らは漁業作業を監視し、漁獲物のデータを集め、どのような方法で作業が行われているかを調べます。「カツオ・マグロ類の地域管理漁業機関(RFMO)」による海鳥の保護対策を強く求めている私たちの活動では、対策が確実に効果的に行われるように基本的に漁業監視員を置くことを要求しています。 アホウドリ、ウミガメ類、イルカ、マグロなど海の最も象徴的な生き物を私たちがどの程度上手く保護しているかということについての理解は、監視員が危険を承知で集めてくれる情報に依存しているのです。ですから、監視員の業務は海洋生物保護の上で最も重要なものの一つであると同時に、最も危険なものでもあります。長時間を海上で過ごすことは、毎年多くの漁師や監視員の悲劇的な死が証明しているように、身を危険に晒すことだといことは明らかです。 監視員の役割は漁船の船長や乗組員との争いをもたらす可能性があり、時には嫌がらせや脅迫につながることもあるのです。長い間勤務している多くの監視員から報告されるこの種の相互関係が認められないことは明らかですが、同僚の監視員の助けなしで長期に亘り海に出るという業務の性格上、立証や解決することが困難なのです。 キースの行方不明の調査は現在進められており、私たちは彼の家族が彼に何が起きたのかを知る助けにもなると期待して関心を高めることが重要だと考えています。さらに、監視員の役割と彼らの危険は報告されるべきことであると信じています。 この記事を共有し、監視員の重要性に関するメッセージを広め、彼らに安全をもたらして下さい。 キースの家族は彼のためにFacebookを開設し、彼の行方不明のニュースはCNNでも報道されました。 キースはこれまでに亡くなった漁業監視員の歌を作り、自ら歌い、積み替え船の上で録音を行いました。 この記事はバードライフ・インターナショナル東京によって訳されました:http://www.birdlife-asia.org/archives/news-and-world/world/4356.html
EAAFPの日本国内パートナーシップについて
Read in English by EAAFP Secretariat 2015年8月17日、環境省 自然環境局野生生物課より辻田香織 湿地保全専門官が東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ事務局を訪問されました。この機会に、日本の国内パートナーシップについての発表を行っていただきました。概要は次の通りです。 日本には、32の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク参加地があります。その数は、フライウェイパートナーシップ参加国の中で最多です。日本では、それぞれの参加地は、その参加地が支えている水鳥の種類により、ガンカモ類、シギ・チドリ類、ツル類を対象とする国内ネットワークのいずれか、またはそのいくつかに属しています。 それぞれのネットワークではコーディネーターが指名されており、コーディネーターはニュースレターの発行などを通じて、情報共有や保全活動を促進しています。 また、環境省では、毎年ないし2年に一度、いずれかのネットワークを対象に、ネットワーク交流会を開いています。交流会には、専門家、ネットワーク参加地の管理者、参加地が位置する自治体の職員、湿地センターのスタッフ、関連NGOなどが集まり、課題や経験、情報の共有を行い、ネットワークの強化につながっています。費用は、日本国環境省が負担しています。 専門家やネットワーク参加地の管理者、関係団体等の国内交流のためのこのような仕組みは、国レベルでのEAAFPの目的の達成において重要な役割を担っています。また、環境省では、ネットワーク参加地の管理に寄与している地元NGOのリストを作成し、参加地のより効果的な保全に向けてそれらのNGOとの連携強化を図ろうとしているところです。 なお、辻田専門官は、事務局の所在地インチョン市周辺の主要な水鳥の生息地も視察されました。 発表のスライドはこちらからご覧いただけます。
A presentation on Japan’s National Partnership
Read in Japanese (日本語) by EAAFP Secretariat Japan’s Focal Point, Ms. Kaori Tsujita, Wildlife Division, Nature Conservation Bureau, Ministry of…
TOKYO-Bay Shorebirds Survey was held in Japan
The TOKYO-Bay Shorebirds Survey (東京湾シギチドリ一斉調査) was held on 10 May 2015 for the occasion of the World Migratory Bird Day…
「モニタリングサイト1000」ガンカモ類調査およびシギ・チドリ類調査の 第2期とりまとめ報告書が公表されました
[Read in English] 日本国環境省 生物多様性センター 日本国環境省では、長期生態系観測を目的とした重要生態系監視地域調査(モニタリングサイト1000)を2003年から実施しています。日本を代表する様々な生態系(陸生鳥類、海鳥、里地・里山など)の変化状況を把握し、生物多様性保全施策に活用することを目的とした調査で、全国約1000箇所のモニタリングサイトを設置し、100年を目標に長期継続的に調査を行っているものです。 これらの調査成果は保護区指定やレッドリスト作成などの基礎データとして活用されています。また、調査の開始から 10 年が経過しており、これまでの調査結果が生物多様性条約戦略計画2011-2020の愛知目標の進捗状況評価や各種保全施策に一層効果的に活用されることを目的として、生態系ごとに5年に一度のとりまとめを実施しました。 東アジア・オーストラリア地域フライウェイに特に関連のあるガンカモ類調査、シギ・チドリ類調査についても、次の通り、調査成果のとりまとめが行われました。 ガンカモ類調査成果とりまとめの概要 ガンカモ類調査は、湖沼生態系の指標として、湖沼を中心とした80箇所の調査サイトにおいて、ガンカモ類が日本へ渡ってくる9月から翌年5月にかけて個体数調査を実施しているものです。今回のとりまとめでは、2012/13シーズンまでのデータを用いて、全国の各モニタリングサイトにおけるガンカモ類の個体数や種数の状況、各種の全国的な状況等についてとりまとめ、各サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準を満たすかどうかの評価やレッドリスト種の個体数の状況整理を実施しました。 調査成果のとりまとめから、各調査サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準5(定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地)及び基準6(水鳥の一つの種または亜種の個体群の個体数の1%を定期的に支える湿地)に合致するかどうかの評価を行ったところ、既にラムサール条約に登録されているサイトを除いて新たに31箇所のサイトが基準を満たすことがわかりました。また、絶滅危惧種であるシジュウカラガン及びハクガン(ともに環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類)の個体数は、2004/05年の調査開始以来増加傾向にあり、日本に飛来する個体数が増加していると考えられます。詳細はこちらからご覧いただけます(http://www.env.go.jp/press/100462.html)。 また、ガンカモ類に関しては、モニタリング1000とは別にガンカモ類の生息調査として、冬期の生息状況の調査を毎年1月中旬に都道府県の協力を得て全国一斉に実施しています(http://www.biodic.go.jp/gankamo/gankamo_top.html)。 シギ・チドリ類調査成果とりまとめの概要 シギ・チドリ類調査は、干潟生態系の指標として干潟の微生物・ゴカイ類・貝類・甲殻類等を採食しており干潟生態系の上位に位置するシギ・チドリ類の調査を実施しているものです。141地点の干潟を中心としたサイトにおいて、シギ・チドリ類が日本へ渡ってくる春(4~5月)、秋(8~9月)、冬(12月~2月)の3期の個体数調査を行っています。今回は、2012/13シーズンまでの9年分の結果について、とりまとめを実施しました。2012/13シーズンまでのデータを用いて、全国の各モニタリングサイトにおけるシギ・チドリ類の個体数や種数の状況、各種の全国的な状況等についてとりまとめ、各サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準を満たすかどうかの評価やレッドリスト種の個体数の状況整理を実施しました。 調査成果のとりまとめから、シギ・チドリ類の全種の最大個体数の動向を分析した結果、2000年度から2012年度までを通して、春期、秋期には減少していることが明らかとなりました。また、各調査サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準6(水鳥の一つの種または亜種の個体群の個体数の1%を定期的に支える湿地)に合致するかどうかの評価を行ったところ、既にラムサール条約に登録されているサイトを除いて新たに25箇所のサイトが基準を満たすことがわかりました。 絶滅危惧種に着目すると、ヘラシギ及びカラフトアオアシシギ(ともに環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類)は、近年の個体数は少なく絶滅の危機にある状況が継続していることがわかりました。また、シロチドリ、ホウロクシギ、ツルシギ(いずれも同絶滅危惧Ⅱ類)については個体数の減少傾向が認められ、絶滅が危惧される状況にあることがわかりました。詳細はこちらからご覧いただけます(http://www.env.go.jp/press/100463.html)。 市民が支える調査 モニタリング1000では、より効果的・効率的に調査を行うために、研究者による調査だけではなく地域で活動する市民の協力により調査が行われています。環境省では、活動をサポートするためのマニュアル作成や研修会・講習会の開催などを行っています。 また、ガンカモ類やシギ・チドリ類、里地・里山などの生態系タイプごとに毎年全国サイト間交流会を開いて調査員や研究者間の情報交換を促進したり、新たな調査員を募集するなど、調査員の輪を広げる取り組みが各地でなされています。モニタリングサイト1000ホームページ:http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html(日本語のみ…
干潟環境の見えない価値を都市計画に組み込む:持続可能な将来のために
[Read in English] 2015年3月6日、立命館アジア太平洋大学の山下博美准教授が東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ事務局を訪問されました。この機会に、事務局のある韓国インチョン市松島のGタワーで公開講義を行っていただきました。 講義のタイトルは「干潟環境の見えない価値を都市計画に組み込む:持続可能な将来のために(Planning Invisible Landscapes: Making Invisible Tidal Flat Landscapes Visible for Future Sustainability)」。インチョン市役所などから、干潟、湿地、環境政策などに興味のある参加者20人が集まりました。 山下准教授は、世界中で60%近い干潟が消失したのは干潟の価値が十分に理解されていなかったことが原因と指摘し、人々からこれらの湿地が見落とされ、意識されなくなってしまった理由、再認識してもらうための日本での取り組み例について紹介しました。 講義と質疑応答に続き、インチョン市内の渡り鳥生息地のより良い保全について、参加者による意見交換が行われました。 ※講義のスライドはこちらからごらんいただけます。