Sapiente fugit aspernatur quam Ipsam debitis maxime ut non Rem sit Quia earum aut error
国内発信ツールとしてのEAAFPニュースレター
Read in English by EAAFP Secretariat EAAFPのニュースレターは2015年1月から毎月発行されています。EAAF内の渡り鳥に関するニュース、EAAFPのパートナーや作業部会・特別委員会からの活動報告、会議予定などが主なトピックです。 ニュースレターは、2015年7月号よりバードライフ・インターナショナル東京により日本語に翻訳され、EAAFPについての国内向け情報発信に利用されています。訳を始められたバードライフ・インターナショナル東京の澤祐介さんにお話をうかがいました。 なぜEAAFPのニュースレターを訳し始められたのですか? 日本には、EAAFPの国内実施に携わる主要な関係者が集まり意見交換を行う国内連絡会があります。昨年の連絡会において、EAAFPの活動やEAAFPそのものの国内認知度を高めるため、ニュースレターの目次を和訳して国内向けに発信することが重要だとの意見が出されました。ポイントは、和訳するのは基本的に目次だけでいいという点です。国内連絡会では、英語が苦手な日本人も多いが全ての記事を和訳するのは大きな労力がかかり実施が困難であること、興味がある分野の記事については英語でも読もうとするはずであることが議論され、情報の入り口となる目次だけ訳せばよいとの結論に至りました。これを受けて、国内事務局を担っているバードライフ東京で、自主的に翻訳を始めたものです。 国内ではどのように発信されているのですか? バードライフインターナショナル東京のホームページに掲載します。また、日本にはガンカモ類、シギ・チドリ類、ツル類を対象とする国内ネットワークがあり、該当するフライウェイサイトの管理者や調査者などが参加する各ネットワークの情報交換用メーリングリストがあるのですが、それぞれに案内していただくよう、国内コーディネーターの方にお願いしています。 和訳版を作るときにどのような工夫をされていますか? 日本語版では、ニュースレターのはじめに「トピック」として、日本に関連の深い記事をリストアップしています。また、私たちBirdlife Internationalが特に力を入れてきたヒガシシナアジサシの保全についての記事(8月号)など、全文を訳したものもあります。また、最近バードライフ・インターナショナル東京のFacebookページ(日本語)を開設しましたので、ここでもEAAFPニュースレター日本語目次のお知らせをあげていこうと考えています。 澤さん、ありがとうございました。 他の国でも、翻訳などニュースレターを国内向けに活用されている例があれば、事務局までぜひお知らせください。
EAAFP e-Newsletter as a tool to raise awareness on the
Read in Japanese (???) by EAAFP Secretariat EAAFP’s newsletter has been produced monthly since January 2015. The topics are mainly…
「モニタリングサイト1000」ガンカモ類調査およびシギ・チドリ類調査の 第2期とりまとめ報告書が公表されました
[Read in English] 日本国環境省 生物多様性センター 日本国環境省では、長期生態系観測を目的とした重要生態系監視地域調査(モニタリングサイト1000)を2003年から実施しています。日本を代表する様々な生態系(陸生鳥類、海鳥、里地・里山など)の変化状況を把握し、生物多様性保全施策に活用することを目的とした調査で、全国約1000箇所のモニタリングサイトを設置し、100年を目標に長期継続的に調査を行っているものです。 これらの調査成果は保護区指定やレッドリスト作成などの基礎データとして活用されています。また、調査の開始から 10 年が経過しており、これまでの調査結果が生物多様性条約戦略計画2011-2020の愛知目標の進捗状況評価や各種保全施策に一層効果的に活用されることを目的として、生態系ごとに5年に一度のとりまとめを実施しました。 東アジア・オーストラリア地域フライウェイに特に関連のあるガンカモ類調査、シギ・チドリ類調査についても、次の通り、調査成果のとりまとめが行われました。 ガンカモ類調査成果とりまとめの概要 ガンカモ類調査は、湖沼生態系の指標として、湖沼を中心とした80箇所の調査サイトにおいて、ガンカモ類が日本へ渡ってくる9月から翌年5月にかけて個体数調査を実施しているものです。今回のとりまとめでは、2012/13シーズンまでのデータを用いて、全国の各モニタリングサイトにおけるガンカモ類の個体数や種数の状況、各種の全国的な状況等についてとりまとめ、各サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準を満たすかどうかの評価やレッドリスト種の個体数の状況整理を実施しました。 調査成果のとりまとめから、各調査サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準5(定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地)及び基準6(水鳥の一つの種または亜種の個体群の個体数の1%を定期的に支える湿地)に合致するかどうかの評価を行ったところ、既にラムサール条約に登録されているサイトを除いて新たに31箇所のサイトが基準を満たすことがわかりました。また、絶滅危惧種であるシジュウカラガン及びハクガン(ともに環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類)の個体数は、2004/05年の調査開始以来増加傾向にあり、日本に飛来する個体数が増加していると考えられます。詳細はこちらからご覧いただけます(http://www.env.go.jp/press/100462.html)。 また、ガンカモ類に関しては、モニタリング1000とは別にガンカモ類の生息調査として、冬期の生息状況の調査を毎年1月中旬に都道府県の協力を得て全国一斉に実施しています(http://www.biodic.go.jp/gankamo/gankamo_top.html)。 シギ・チドリ類調査成果とりまとめの概要 シギ・チドリ類調査は、干潟生態系の指標として干潟の微生物・ゴカイ類・貝類・甲殻類等を採食しており干潟生態系の上位に位置するシギ・チドリ類の調査を実施しているものです。141地点の干潟を中心としたサイトにおいて、シギ・チドリ類が日本へ渡ってくる春(4~5月)、秋(8~9月)、冬(12月~2月)の3期の個体数調査を行っています。今回は、2012/13シーズンまでの9年分の結果について、とりまとめを実施しました。2012/13シーズンまでのデータを用いて、全国の各モニタリングサイトにおけるシギ・チドリ類の個体数や種数の状況、各種の全国的な状況等についてとりまとめ、各サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準を満たすかどうかの評価やレッドリスト種の個体数の状況整理を実施しました。 調査成果のとりまとめから、シギ・チドリ類の全種の最大個体数の動向を分析した結果、2000年度から2012年度までを通して、春期、秋期には減少していることが明らかとなりました。また、各調査サイトがラムサール条約の下での国際的に重要な湿地に関する基準6(水鳥の一つの種または亜種の個体群の個体数の1%を定期的に支える湿地)に合致するかどうかの評価を行ったところ、既にラムサール条約に登録されているサイトを除いて新たに25箇所のサイトが基準を満たすことがわかりました。 絶滅危惧種に着目すると、ヘラシギ及びカラフトアオアシシギ(ともに環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類)は、近年の個体数は少なく絶滅の危機にある状況が継続していることがわかりました。また、シロチドリ、ホウロクシギ、ツルシギ(いずれも同絶滅危惧Ⅱ類)については個体数の減少傾向が認められ、絶滅が危惧される状況にあることがわかりました。詳細はこちらからご覧いただけます(http://www.env.go.jp/press/100463.html)。 市民が支える調査 モニタリング1000では、より効果的・効率的に調査を行うために、研究者による調査だけではなく地域で活動する市民の協力により調査が行われています。環境省では、活動をサポートするためのマニュアル作成や研修会・講習会の開催などを行っています。 また、ガンカモ類やシギ・チドリ類、里地・里山などの生態系タイプごとに毎年全国サイト間交流会を開いて調査員や研究者間の情報交換を促進したり、新たな調査員を募集するなど、調査員の輪を広げる取り組みが各地でなされています。モニタリングサイト1000ホームページ:http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html(日本語のみ…
干潟環境の見えない価値を都市計画に組み込む:持続可能な将来のために
[Read in English] 2015年3月6日、立命館アジア太平洋大学の山下博美准教授が東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ事務局を訪問されました。この機会に、事務局のある韓国インチョン市松島のGタワーで公開講義を行っていただきました。 講義のタイトルは「干潟環境の見えない価値を都市計画に組み込む:持続可能な将来のために(Planning Invisible Landscapes: Making Invisible Tidal Flat Landscapes Visible for Future Sustainability)」。インチョン市役所などから、干潟、湿地、環境政策などに興味のある参加者20人が集まりました。 山下准教授は、世界中で60%近い干潟が消失したのは干潟の価値が十分に理解されていなかったことが原因と指摘し、人々からこれらの湿地が見落とされ、意識されなくなってしまった理由、再認識してもらうための日本での取り組み例について紹介しました。 講義と質疑応答に続き、インチョン市内の渡り鳥生息地のより良い保全について、参加者による意見交換が行われました。 ※講義のスライドはこちらからごらんいただけます。
日本の「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」参加地
[Read in English] 日本の「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」参加地一覧(日本国環境省発行)の最新版です。参加地の写真、基礎情報が掲載されています。 日本の「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」参加地(日本語版) 日本の「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」参加地(英語版) 日本の「東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク」参加地の情報は、こちらからもごらんいただけます。
East Asian-Australasian Flyway Network Sites in Japan
<日本語で読む> A leaflet of East Asian-Australasian Flyway Network Sites in Japan was published by Ministry of the Environment, Japan. It contains photos,…
シンポジウム「渡り鳥が来る自然を守る地域の活動」が開催されました
2015 年1月21日午後、釧路市観光国際交流センターにおいて、市民シンポジウム「渡り鳥が来る自然を守る地域の活動」が開催されました(主催:釧路市)。釧路市と周辺町村に広がる釧路湿原は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイの重要な生息地の一つであり、その保全には多くの市民が携わっています。東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の第8回パートナー会議にあわせて開催されたこのシンポジウムでは、市民による渡り鳥とその生息地の保全に焦点が当てられ、釧路市民など約160人が参加しました。 はじめに日本雁を保護する会会長の呉地正行氏が、日本国内における雁の分布の変化について、土地利用の変化や農業の方法と関係が深いことについて紹介しました。次に、EAAFP事務局長のスパイク・ミリントンが、渡り性水鳥とその生息地の保全には国際的な協力が必要であるとともに地域住民による保全への参加と支援が欠かせないことを強調しました。 続くパネルディスカッションでは、NPO法人タンチョウ保護研究グループ理事長の百瀬邦和氏とオーストラリア・クイーンズランド大学准教授リチャード・フュラー氏がパネリストとして加わりました。コーディネーターの菊地義勝氏(釧路市環境保全課湿地保全主幹)が、なぜ渡り鳥が人間にとって国際的にも地域にとっても重要なのかと問いかけ、会場の参加者も交えて活発な議論が交わされ、フライウェイ内で個体数が減少しているタンチョウは、釧路市においては地元の人たちの努力によりその個体数が回復し、市民にとっては特別な意味を持っているのではないか、また、渡り鳥はフライウェイ内に位置する多くの国にとって共有の財産なので地域全体で保全活動をしなければならないのではないか、などの意見が出されました。百瀬氏は、タンチョウを守ることは地元の釧路湿原を守ることであると指摘し、フュラー氏は、釧路湿原をはじめとするこの地域の湿地と姉妹湿地提携を結んでいるハンター河口湿地の位置するオーストラリアでは、市民が自治体や政府との協力のもとに定期的なモニタリングを実施し、地域が一体となって生息地の保全に貢献していることを紹介しました。渡り鳥は観光資源として収益を生み出し、地域住民にとっては「自分たちが守っている」という誇りを育むものでもあり、市民の保全意識の更なる醸成が期待されました。 シンポジウム チラシは ここ[PDF]
EAAFP National Shorebirds Network Meeting in Japan
EAAFP National Shorebirds Network Meeting in Japan was held in Kashima, Saga, Japan from 30 September to 1 October 2014,…
Japan Designates Arao-higata as an EAAFP Flyway Network Site
Arao-higata was added to the EAAFP Flyway Site Network (FSN) on 30th June 2013. Arao-higata is located on the eastern…